キッチンリフォームコラム

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キッチンにまつわる話を連載

キッチン扉の面材(素材)について知りたい!キレイに長持ちさせる方法はあるの?

キッチンの印象を決定づける一番の場所と言えば、キッチン扉です。

「室内の雰囲気にあう色柄にしたい」「出来ればキレイな状態が長く続くものにしたい」とあれやこれやと悩むもの。

カタログを見ていても、色や柄・素材がほんとうに豊富でどれにしたらいいのか迷ってしまいます。

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そこでキッチンの扉に使われている面材(素材)と、キッチン扉をキレイに長持ちさせる方法についてまとめました。

ぜひ参考にしてみてくださいね♪

面材とは

板状の材料(ベニヤや合板など)や、その面に使われる素材のことを指します。

キッチンの扉は芯材となる天然木や合板の上から、表面材となる化粧シートやエッジ材を接着して作られています。

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メーカーや商品によっては、表面材にステンレスやホーロー、メラミン化粧板が使われています。

また、芯材の上から塗料を吹き付けて作る塗装扉もあります。

化粧シートタイプ

キッチン扉の面材としてもっとも主流なのがこの化粧シートタイプです。

オレフィンシート・DAPシート・FFシートなどがこれにあたります。

塗装扉やステンレス製・ホーロー製の扉に比べれば安く、そしてデザインも豊富です。表面は防水加工がされていて、汚れや水滴が拭き取りやすく、お手入れが楽なのも特徴です。

しかしデザイン性に優れる一方で、熱や水に弱く、天板からの水垂れをそのままにしたり下台や吊戸棚の取っ手にぬれたタオルなどをかけていると、角部の継ぎ目からシートが吸水し、扉が膨れたり化粧シートが剥がれる原因になってしまいます。

昔は紫外線などで変色することもありましたが、最近はUVコートなど劣化しにくい加工がされている化粧シートタイプの扉も出てきています。

◆化粧シートの中でも、DAPシートは耐熱性や耐湿性がある

DAPとはジアリルフタレートの略で、キッチンパネルやキャビネットの底板に使われているメラミン樹脂と似た特性があります。

いくつか種類のある化粧シートの中でも、DAPシートは耐熱性や耐湿性があり、そして薬品にも強いですが、やはり角部の繋ぎ目に水が入ってしまうと剥がれの原因になってしまうので、他の化粧シートと同様、扉の表面やフチに汚れや水滴がついたらすぐに拭き取り、扉の取っ手やシンクにぬれたタオルなどはかけないようにしましょう。

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クリナップ ラクエラ コンフォートシリーズ Aroma アロマ

塗装タイプ

ウレタン樹脂塗料などを板に吹き付け、塗装した面材です。側面までまるごと塗くるみされているので汚れや水分が入り込む隙間がなく、化粧シート張りのキッチン扉にはない耐久性があります。

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豊富なカラーバリエーションがあり、トクラスのBerryは114色から選ぶことが出来ます。

独特の高級感や清潔感がありますが、職人が手作業で加工を行っているため、価格帯は高めです。

天然木・合板タイプ

天然木を切り出して加工したものや複数の木を張り合わせて作った面材で、無垢材のような風合いがありますが、そのままだと耐火性・耐水性に欠けますので上からウレタン樹脂などをぬって耐水性を高めますが、季節の移り変わりが激しい日本ですと時期によっては木が伸縮し扉が歪む原因になります。また傷がつきやすいので扱いに気を付ける必要があります。

高圧メラミンタイプ

キッチンパネルでお馴染みのメラミン化粧板。汚れや熱に強く、調味料や油がついてもはじくので、ぬれた布でサッと表面を一拭きするだけでキレイになります。

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タカラスタンダード キッチン オフェリア

衝撃や摩擦にも強いのでキッチン向けではありますが、唯一問題点があるとすれば、カラーバリエーションが少なめだということです。

タカラスタンダードのキッチン・オフェリアの高圧メラミン化粧板の鏡面タイプが14種類・マットタイプが17種類。塗装扉や化粧シートのラインナップの豊富さと比べてしまうと、少々物足りなく感じるかもしれません。

ステンレスタイプ

汚れが落ちやすく、水やカビ・ニオイに強いステンレス。近年はカラーバリエーションも増えてオシャレな印象になっています。

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クリナップ ステディア ステーリア

しかしいくら水に強いとはいえ、長い時間ぬれたままにすると貰いサビを発生させる原因になるので、注意が必要です。

ホーロータイプ

丈夫な鉄の板と清潔なガラス板を合わせ、850度で焼き付けて密着。そうして出来た面材は鉄の強さとガラス特有の透明感を持ち合わせています。

汚れや熱に強く、キズや衝撃にも強いだけでなく、ホルムアルデヒドなどの有害物質も発生させません。

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タカラスタンダード キッチン トレーシア

しかしホーローはキッチン向けの素材ではありますが、ホーローキッチンそのものが重く、扉も人によっては重く感じることも。キッチン自体の見た目も他のメーカーの商品と比べるとレトロな印象を受ける場合があります。

キッチン扉をキレイに長持ちさせる方法は?

ここまで見比べていると、化粧シートタイプのキッチン扉はよくないんじゃないか...と思ってしまいますが、実はちょっとした心がけ次第でキレイに長持ちさせることも可能です。

◆濡れたらすぐに乾拭きする

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濡れたらすぐに乾いた布やキッチンペーパーなどで拭く。ただこれだけで化粧シートの剥がれや扉の膨張を防ぐことができます。

芯材となるパーティクルボードなどは、一度水を吸って膨張しても乾燥すればある程度元には戻りますが、吸水した化粧シート自体は元には戻りません

「じゃあ、すぐに水滴を拭けるようにタオルや台拭きを用意しておこう」と思いますが、使用後の台拭きや手拭きタオルなどをシンクやキッチン扉の取っ手に引っ掛けると、湿気が扉の繋ぎ目に入り込み、それもまたシートの剥がれや芯材の膨張の原因になってしまうので、濡れた台拭きや手拭きタオルなどは扉にかからないようにワークトップの上に置くようにしましょう。

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トクラス Berry 料理がはかどるハンガーアイテム

ワークトップやシンクは水に強い仕様になっているので、こうやってハンガーアイテムを使って台拭きを掛けておけるといいですね。

◆化粧シート以外の面材も、乾拭きは有効

ステンレスは貰いサビ防止になりますし、メラミン化粧板も芯材に接着させているので、芯材の膨張防止に乾拭きは有効です。

塗装扉やホーロー製の扉も、水滴や汚れをすぐに拭き取ることが推奨されています。

まとめ

つい、キッチン=まるごと水に強いところと思い込んでしまいますが、下台や吊戸棚の扉は家具のようなもので、どのような素材であれ一時的な水ぬれは想定(防水加工)されているものの、ワークトップやシンクのように常に濡れている状態までは想定されていません。

扉の取っ手やシンクに使用済みの水ぬれタオルをかけっぱなしにする習慣をやめるだけでも、効果はあります。

面材ごとに特性はさまざまですが、キレイに保つのには同様のお手入れが必要です。

「好きな柄があったけど、素材が〇〇だから...」と諦めるのはもったいない!

素材ごとの特性を知り、対処すれば長持ちします。

ぜひ、毎日ササッと乾拭きしたくなるような、キッチン扉を選んでみてくださいね♪