キッチンリフォームコラム

リフォーム専門店のプロが
キッチンにまつわる話を連載

埋込式コンロやIHはもういらない?シンプルモダンなコンロレス・キッチンをご紹介!

無駄なものを持たない・必要最小限の物しか持たない暮らし方、ミニマリズムが流行って早十数年。「キッチンに埋込式の加熱機器(コンロ・IH)はいらないんじゃないか?」と考える現代人は少なくないようです。
私もたまにレトルト食品を買うのですが、袋のまま電子レンジでチンできるものがあったり、レシピサイトを巡っているとコンロを使わなくても出来る料理がいくらでも出てくるので、それを見るたびに「コンロはもしかしたらいらないかもしれない...」「電子ケトルとレンジ、卓上IHがあれば事足りるのでは?」とふと考えたりします。
コンロがないキッチンとなると昔ながらの流し台を思い浮かべてしまいますが、せっかくリフォームをするのなら、できればモダンでおしゃれな設備にしたいと思うもの。
実は現代人のニッチな要望を叶えるキッチンがあります。

トクラス Bbコンパクトプラン

コンロがないキッチンだと「レトロな流し台しかないんじゃないの?」「オフィスの給湯室みたいになるのでは?」と思われがちですが、実はスッキリおしゃれなコンロレス(コンロなし)キッチンがあります。

それはトクラス Bbのコンパクトプランです。

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トクラス Bb Case4.狭い間口でも→コンロをなくして自由に使えるスペースを確保!

限られたスペースでも設置できる

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最小1200mmから2100mmまで。「コンロがない分、キッチンを小さくして室内空間を有効活用したい」...トクラスBbのコンパクトプランは、そんな要望を叶えられる仕様になっています。

ひろびろ使えるシンク

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奥行き600mmのキッチンで、キズがつきにくくお手入れしやすい人造大理石のシンクが標準装備されています。
他社と比較しても、コンパクトキッチンとしては最大クラスの広さのシンクです。
幅650mmでお鍋やフライパンを入れても余裕の広さ。コンロがなくても快適に洗い物がしたい人には嬉しい仕様ですね!

2世帯住宅のセカンド・キッチンに最適

1階にはシステムキッチンがあるから、2階には洗い物が出来てカンタンな温め直しができる機器があればいい。...そう考える人もいるようです。2世帯住宅のセカンドキッチンに、また離れの住居にキッチンを増設したい場合にも、このコンパクトなコンロレスキッチンは便利です。

「なるべく予算を抑えた2台目のキッチンが欲しいけど、流し台では味気ない...」そうお考えの方もいることでしょう。トクラス Bbのコンパクトプランは扉色は31色から選べ、シンクもカラフルなマーブルシンクです。予算とスペースを抑えつつ、モダンなキッチンにすることができます。

コンロレスキッチンのメリット・デメリットは?

コンロは使わないなあと思っていても、いざ今まであったものを無くすのは勇気がいります。

そこでコンロレスキッチンのメリットとデメリットをまとめました。

コンロレスキッチンのメリット

コンロの掃除がいらなくなる

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当たり前の話ですが、コンロがなくなればその分面倒なお手入れが不要になります。実際にコンロレスキッチンにした方も、コンロの掃除がいらなくなったことをメリットとして感じている方は多いです。

すっきりしたキッチンにできる

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間取りがLDKの場合、キッチンにコンロがあるとどうしても生活感が出てしまいます。キッチンをインテリアとして置きたい、そんな場合埋込式のコンロを無くすことで空間をすっきり見せることができます。調理が終わったあとの卓上IHやキッチン家電は下台やキャビネットのなかに収納してしまえば、ワークトップの上を何もない状態にできるのです。

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リフォームの費用が安く済む

これまた当たり前の話ですが、埋込式の加熱機器(コンロ・IH)を取り付けない分、キッチンリフォームの費用は安く済みます。後から加熱機器が欲しくなった場合、卓上タイプのIHやカセットコンロを購入する必要が出てきますが、埋込式のものに比べればずっと安く済みます。「古いキッチンを取り変えたいけど、昼や夜は外食で済ます。朝はお湯を沸かしてコーヒーやスープを飲むぐらいだけど、安価でおしゃれなキッチンにしたい」...そんな方に打ってつけのキッチンなのです。

また、卓上の2口IHは1万~2万円程度でネットで簡単に購入できます。交換するためにわざわざ業者を呼ぶ必要もありません。経済的です。

「コンロが壊れたから一時しのぎに卓上IHを買ってみたけど、これだけで十分」「高齢になり火が出るコンロを使うのが怖くなったので、シンプルな卓上IHを使うようになった」...単身住まいの方だけでなく、経済的や年齢的な理由で卓上IHを使うようになった方も多いのですが、老後の生活のために、今から卓上IHに変えて使い方に慣れておくという選択もできるかもしれません。また卓上IH以外にも自動調理家電などをすでに複数持っている場合、コンロやIHなどの加熱機器がなくても問題なく食事が作れる場合もあります。一度キッチンにある調理家電を見直ししてみるといいかもしれません。

コンロレスキッチンのデメリット

ここまで見ていると、「コンロがないとキッチンをすっきり使えていいな」「次はコンロなしのキッチンにするのも悪くないかもしれない」「予算が少なくてもおしゃれなキッチンに出来そうで良い」「キッチン家電はたくさん持っているから、コンロがなくても何とかなるかもしれない」...そう思うかもしれませんが、やはり使う人によってはデメリットが出て来てしまいます。

卓上IHを収納する場所がいる

埋込式のIHやコンロの場合は片付ける必要はありませんが、卓上型のものをそのままにしておくと、どうしても「出しっぱなし」感が出てしまいます。キッチンをインテリアとして使っていくには、毎回使い終わったあと片付ける必要があります。ついつい忙しくて出しっぱなしにしていると「埋込式のIHやコンロでよかったんじゃ...」と後悔することになりかねません。

ちなみに卓上IHの重さは1口のもので2kg~3kg、2口のもので5kg~6kgにもなります。なるべく軽いものを選ぶこともできますが、それでも女性や高齢者が毎回片付けるのは大変です。

また、埋込式の加熱機器(コンロ・IH)の寿命は10年と長いです。卓上IHを「重いから・収納する場所がないから・使用頻度が高いから」と出しっぱなしにしておくのなら、初期費用がかかっても埋込式の加熱機器を付けたほうが良い場合もあります。また、埋込式のほうが断然性能の良いものが選べます。家で毎日のように料理をするなら、コンロ付きのキッチンにしたほうが便利でしょう。

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トクラスのBbでも、コンロぴったりプランを選ぶことができます。ムダなスペースを作ることなくコンロを設置することもできるので、毎日のように家で料理をするなら、チェックをしておきましょう。

自動調理家電や卓上IHでは作りにくい料理がある

卓上IHはあくまでも補助的な役割の仕様のものが多く、たとえ2口のものであっても油を使った料理や同時調理が必要なものは作りにくく感じると言った意見は多いです。「揚げ物は外で買う」「本格的な料理は外で食べる」...そういう生活習慣の方ならいいですが、家でごはんを作って毎食食べるような生活をしている、もしくは家族が多い場合はコンロレスキッチンは不向きかもしれません。また自動調理家電も煮込み料理は得意でも、炒め物や目玉焼きのようなフライパン調理するもの・複雑な箸さばきが必要になるオムレツ等はうまく作れないことがあります。

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「ほとんど家で料理をしない」「お湯が沸かせてレンジでチンができればそれで充分」「洗い物が出来ればいい」という方でない限り、コンロレスは使いにくいキッチンになりかねないのです。

コンセントがたくさん必要になる

コンロやIHが無くても他のキッチン家電を駆使すれば十分料理ができる!と思っていても、今度はコンセントの問題が出てきます。通常のシステムキッチンでもコンセントを増設しておけばよかったと後悔される方は多く、埋込式の加熱機器がない場合は余計にコンセントが必要になってきます。電源が必要なキッチン家電を駆使する場合は、コンセントの増設は必須です。

まとめ

外食の幅がひろがり、出前も以前より色々なところから頼めるようになりました。料理が好きで毎日のようにする方がいる一方、キッチンではお湯を沸かすぐらいしかしない、電子レンジしか使わないという方も多くなりました。

「料理はほとんどしないけど、ダイニングで過ごすことが多いから、見ていて気持ちがいいキレイでモダンなキッチンにしたい」...そんな方はコンロレスキッチンを検討してみてはいかがでしょうか?人の暮らし方は十人十色です。料理をしない人から見れば、埋込式の加熱機器があっても貴重なスペースをムダにするだけでしょう。また、料理を毎日ばりばりする方でも、現在コンロがある場所に別のキッチン家電を置きたいと思うかもしれません。また、2世帯住宅にしたいと考えている人なら、2台目のキッチンはサブ扱いで電子レンジとシンクがあれば十分ということもあるでしょう。

今の生活状況や将来のことを見据えて、ぜひ快適なキッチンリフォームを叶えてくださいね!